M&A用語集
適格組織再編成
適格組織再編成とは税務上の適格要件を満たす会社分割・合併・現物出資・事後設立のことをいう。企業グループ内の適格要件は次のいずれか。①100%の持分関係があること。②50%超100%未満の持分関係の場合は、主要な資産を移転し従業員のおおむね80%以上を引き継ぎ、事業を引き続き営むことである。
資産・負債の移転前後で、当該資産・負債の支配関係が変わらないような場合(経済的実質に変更がない場合)には、所有が継続しているため、課税を繰り延べるものとして言われている。
税務上、移転資産の譲渡損益は繰り延べられる。これが認められるためには、移転資産に対する法人支配が、再編成後も継続していることが求められる他、対価要件、事業関連性要件、事業規模要件、経営画策要件などを満たす必要がある。