M&A用語集
リスクフリーレート
理論的にリスクが皆無か極小の投資案件に対する期待利回りのことをいう。無リスク利子率ともいう。リスクフリーレートには銀行預金や郵便貯金などの利回りがあるが、実務上では10年物日本国債の利回りがよく用いられる。これは10年国債の取引量が多いこと、CAPM(資本資産価格モデル)で使用される株式リスクプレミアムの推計に際し10年国債の利回りが使用されていることとの整合性が取りやすいなどの理由がある。リスクフリーレートは割引率を算出する時にも利用される。割引率とは将来価値を現在価値に変換する際に用いる利率のことを言うが、リスクフリーレートにリスクプレミアムを加えたものになっている。